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十二人の怒れる男@コクーン [観劇]

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シアターコクーンに蜷川幸雄演出の「十二人の怒れる男」を見に行ってきました。
立ち見が出るほどの盛況ぶりの中、KチャンのつてでチケットをGet!
会場に行ってみれば、センターブロックど真ん中の前から2列目\(◎o◎)/! わおっ

舞台を囲むように客席が設置され、陪審員による陪審員室での白熱した議論を繰り広げる会話劇。
派手な舞台装置もなく、テーブルとイスのみ。そのせいか役者の仕草ひとつひとつが際立ってくる。
舞台袖がないから、なんと客席通路から登場し、退場していった。
すぐ目の前を役者が行き来し、場合によっては通路にまでやってくる。
そのせいか、まるで自分が会議室の中にいるメンバーのような気分になって、鳥肌が立った。

がなりたてるキャラを演じる役者に対し、陪審員8号の中井貴一は冷静に穏やかに話す。
今回の舞台の客席配置の関係上、真正面のワタシは比較的声を拾えるけれど、
場所によっては背中を向けた役者の声は聞き取りづらいだろうな・・・と感じました。
また、陪審員3号西岡徳馬の見せ場である最後のシーンの“表情”は、正面の客にしか見えない。
残念に思った人もいるんでしょうね。

差別、偏見、格差、我々日本人には共感しにくい背景もあるけれど、
いつ自分が陪審員(訂正)裁判員に呼ばれるかわからない今、責任の重さをひしひしと感じた舞台でした。

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十二人の怒れる男
◆劇作・脚本
  レジナルド・ローズ
◆翻訳
  額田やえ子
◆演出
  蜷川幸雄
◆出演
  中井貴一、筒井道隆、辻萬長、田中要次、斎藤洋介、石井愃一、大石継太、柳憂怜
  岡田正、新川將人、大門伍朗、品川徹、西岡徳馬

◆あらすじ
  蒸し暑い夏の午後、父親殺しの罪で一人の少年が裁かれようとしていた。
  審理は終わり、いまや少年の運命は、事件のために無作為に選ばれた12人の男たち=陪審員に
  委ねられている。提出された証拠と証言は、少年に不利なものばかり。
  劣悪な環境で育った少年には逮捕歴もあり、陪審員の多くは有罪を確信していた。
  陪審員室に移った12人は、予備投票を行う。有罪11票、無罪1票。
  唯一の無罪票は陪審員8号によるものだ。室内に満ちる苛立ち。周囲の敵意に怯むことなく、
  8号は陪審員の責務の重さと審理への疑問点を語り、討論は白熱していく。
  裁かれるのは誰か、そして判決の行方は・・・。
   ( Bumkamura HPより )
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