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今も信じてるわ@ミスサイゴン [観劇]

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7月に帝国劇場で開幕したミスサイゴン
ダブルCASTどころか、4人もいたりして、なかなか見たい組合せが見つからない。
東宝ナビザーブの優先予約の際、見たいキャストにラインマーカー引きながらも結局絞り込めず、
めんどくさくなって放置してしまっていた。

・・・久しぶりにCAST表を眺めてみた。9月10月のCAST表を見て、
、、、、あった!コレで見たいかも。

別所エンジニア、ソニンキム、藤岡クリス、坂元ジョン、鈴木エレン
早速、GETです。

ミスサイゴン、実は、初演 (1992年) も前回 (2004年) も見ている。
パンフレット、初演のもの (左) は再演 (右) よりふたまわり程大きい。
初演は、今や伝説(?)となっている 本田美奈子のキム、市村エンジニア。
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リハーサル風景を追ったTVのドキュメント番組が、今でもビデオで取っておいてある。
最初に見たせいか、“命をあげよう”は、
彼女の表現の仕方、鬼気迫った歌い上げ方が一番好きかも。
登場シーンが少なくて残念だった、鈴木ほのかさんのエレンは最高にうまかった。
今も信じているわ”は、ミスサイゴンで私の一番好きなナンバー。

「今も信じているわ」
 キムはいつの日にかクリスが戻ってくることを信じ、遠くアメリカに去ったクリスを思い、
 信じ続けると歌う。
 アメリカに帰り結婚したクリスは、毎夜ベトナムの悪夢にうなされ続ける。
 そのクリスの心の閉ざされた部分には、妻エレンも入っていけない。
 それでもなお、エレンもまたクリスを信じていると歌う。

余談として、ほのかさんがコゼットをやった、レミゼラブルの初演も見てたりする。
当時、弟が斉藤由貴ちゃんが好きで、間違って取ったチケットがワタシに回ってきた(笑)

そして (2004年) 年の再演。
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松キム、市村エンジニア、井上クリス、今井ジョン、高橋エレン

TVでの公開リハ見た時は、松さん声割れちゃったりしてたし、
舞台が続いてて他の役者さんに比べ練習量もまだ不十分な時期。
音域とか声量とかちょっぴり心配もあったけど、実際見に行った回は、
それはそれは完璧に歌い上げ、とにかく芝居がうまくて超感動した。

魂を揺さぶられる と言っては大袈裟か・・・・ナ。

年齢的にキムは厳しいか?って思ってたけど、全然そんな事はない、
田舎から出てきた初々しいキムでの登場だった。
とにかく、グイグイと舞台に引き込まれ、恥ずかしくも客席で号泣してしまった(笑) 
大女優 松たか子を 肌で感じた日。
松・市村の組合せのチケットは、とにかく取れなくて、会社休んで行った甲斐があるものだった。

ちなみに、この公演中はもう1回見に行く機会に恵まれた。
(筧エンジニア、笹本キム、井上クリス、岡ジョン、ANZAエレン)
初ミュージカルで声量とか厳しかったけど、
筧さんのエンジニア、よかったと思います。私は好きです。

というわけで、
“ほのかサンのエレンがまた見たい!”
“前回見れなかった坂健ジョンが見たい!”
“悲壮感漂う (?) ソニンでキムが見たい!”
エンジニア、クリスは見た事ない人で・・・・とかやってて、やっとGET したチケット。
あぁ、楽しみだな。

7月、8月「SISTERS」、9月「ミスサイゴン」
月イチで舞台が見れてうれしい。

ミス・サイゴン ストーリー

(引用)
◎サイゴン―――1975年4月
厭戦と倦怠に満ちた陥落直前のサイゴン。
今日もフランス人の血が混じった、通称エンジニアの経営するキャバレーで、
戦闘の苛酷な日々を送るアメリカのGIたちが一夜の快楽を求め、
また彼らにすがることでしか生活の糧を得ることができぬ女たちと、
「ミス・サイゴン」選びの乱痴気騒ぎが繰り返されている。
「火がついたサイゴン」
しかし、そうした馬鹿騒ぎの陰で、女たちは、心から戦争を憎み、
アメリカでの平和な生活を夢見て男達に抱かれるのであった。
「我が心の夢」
何事にも苛々しているクリスの前に、エンジニアが紹介したのは、
今日はじめて店に来たばかりの17才のキムであった。
「バターリング・フォー・キム」「キムとクリスのダンス」
傍らに眠るキムを見つめながら、それでも、クリスの心は晴れなかった。
ベトナムで戦う理由、戦争の正義、クリスの心は疑問といら立ちに満ちていた。
「神よ何故?」
一夜を共にしたキムは、お金を受け取ろうとしない。
「この金は君のもの」
爆撃で全てを失った自分に優しさを分け与えてくれたはじめての男、
クリスを愛することがキムの生きる支えなのだ。「あなたが好き」と見つめるキムの瞳の中に、
クリスは戦争という極限状態のなかで失った人間らしさ、人を愛すること、愛されることの喜びを知り、
全てが狂っているベトナムのなかで唯一の真実がキムであることを見出していった。
「サン・アンド・ムーン」「ユニコーン」「電話」
 ささやかだが幸せにキムとクリスはともに暮らし始める。
「ウェディング」
そこに突然、親が決めた、キムのいとこでいいなづけのトゥイが現れ、
キムをののしりクリスと別れるように迫る。
「トゥイの侵入」
お互いに、クリスとトゥイは、拳銃を突きつけあい、そしてトゥイは捨て台詞を残して去って行く。
クリスは部屋に戻り、ふたたび強くキムを抱きしめ、
どんなことが起こっても決して離れないと永遠の愛を誓い合う。
「世界が終わる夜のように」

◎ホー・チ・ミン市(旧サイゴン)――1978年4月
 サイゴン陥落から3年、街は、ホー・チ・ミン市と名前もかわり、
解放3周年の盛大なパレードが繰り広げられている。
「サイゴン陥落」
3年間の再教育キャンプを終えたエンジニアがふらふらと出てくる。
解放軍の洗脳教育もエンジニアの心の奥に残るものを消すことができなかった。
彼の夢は何とかして、アメリカに渡り、華やかな夜の帝王になることなのだ。
 そのエンジニアは統一後、人民委員補になったトゥイに取り込み、
キムを捜し出し彼に引き渡すことを条件に、バンコクに逃してもらおうと企む。
 一方、キムはいつの日にかクリスが戻ってくることを信じ、遠くアメリカに去ったクリスを思い、
信じ続けると歌う。アメリカに帰り結婚したクリスは、毎夜ベトナムの悪夢にうなされ続ける。
そのクリスの心の閉ざされた部分には、妻エレンも入っていけない。
それでもなお、エレンもまたクリスを信じていると歌う。
「今も信じているわ」

 エンジニアに案内されて、キムの家にやってきたトゥイは部下に命じて、
そこで破壊の限りを尽くす。そして、キムに復縁を迫るが、キムは頑なに拒み続ける。
クリスを待つ無意味さを説くトゥイ。
「クークープリンセス」
 そして、涙ながらにキムは、決意する。クリスを待ち続けるわけ、
誰も知らないキムだけの秘密をトゥイに示すのだ。
破壊された家のカーテンを開けると、一人の子供が脅えながら走りでる。
「この子は、私の子ども、私の全て、生きる力。この子にさわらないで、
あの人が帰るまでこの子は私が守る!」
逆上し、その子―タムを殺そうとするトゥイを、キムは、タムを守るがために射殺してしまう。
あの日、サイゴン陥落の日に、クリスがキムのもとに残していった拳銃で…。
「トゥイの死」
 ベトナムから逃げ出すためにエンジニアは、いかがわしい全財産をかき集めている。
「生きのびたけりゃ」
駆けつけたキムの知らせを聞いて、エンジニアは、アメリカ行きの夢を断たれたと悲しむが、
タムがクリスの子であると知ると、アメリカ人の子は、アメリカの保護を受けられることから、
キムの兄になりすまし、難民たちと共に、3人でバンコクに旅立つ。
「キムとエンジニア」「命をあげよう」

第一幕(完)

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◎アトランタ――1978年9月
 クリスのベトナムでの親友ジョンが、アメリカ・アトランタ市で開催中の集会で演説している。
彼は、アメリカがベトナムから撤退した後、残されたブイ・ドイと呼ばれている私生児たちを
アメリカに連れ戻す組織を運営している。
演説をするジョンの後ろのスクリーンに、ブイ・ドイたちの姿が映し出されていく。
泣き叫び、無言で見つめ、おなかをすかせ、苛酷な中で、はにかみながらそれでも笑う、
彼らの瞳はすべてが助けを欲しているのだ。
ジョンは、声を大にして言う「戦争はまだ終わっていない、忘れてはいけない。
彼らもまた我々の子どもなのだ。」と…。
「ブイ・ドイ」
 集会の後、ジョンは、会場を訪れたクリスにそっと伝える、
キムが生きていること、そしてクリスが父親になったという事実。
様々な思いがクリスの胸の中に交錯する。すべては、遅すぎたのだ。
「ポスト・ブイ・ドイ」

◎バンコク――1978年10月
 派手なネオンの輝くバンコクの街。
エンジニアは、おちぶれて、安キャバレーの客引きとして、夜の街をうごめいている。
「バンコク」
 エンジニアのもとを訪れたジョンはキムを捜しだすことを依頼する。
キムは、エンジニアと同じキャバレーにホステスとして働いていた。
そして彼女の唯一の望みは、息子タムを自由なアメリカ人として育てる事だった。
ジョンは、キムのもとを訪れて、クリスが来ていることを告げる。
ついに待ち望んでいたその日がきたこと、喜びに胸を震わせるキムを前にして、
ジョンはどうしても真実をキムに伝えることができなかった。
「プリーズ」「クリスはここに」
 両親の遺影を前にして、この喜びを感謝するキムを前に、トゥイの亡霊が現れる。
そして、キムの目の前に、あの日の出来事が蘇る。サイゴン陥落のあの日のことが…。
「キムの悪夢PART1」

◎サイゴン――1975年4月
 混乱と絶望に満ちあふれた街に警報が鳴り響く。
クリスは身分の証として拳銃をキムに渡し、大使館での再会を約して基地ヘ向かう。
街は混乱をきわめていた。人々は一縷の望みを託して、アメリカ大使館に詰めかけてくる。
柵を一つ越えればそこは自由の世界。群衆の混乱のなかで、
クリスとキムはお互いを見出すことができない。
轟音と共に最後のヘリコプターが大使館の屋上に着陸する。
キムの名を呼び続けるクリスを引きずるように、ジョンがヘリに乗せる。
自由の夢を断たれ、泣き叫ぶ群衆の上をヘリは爆音と共に、離陸していく。
「キムの悪夢PART2」「キムの悪夢PART3」「サン・アンド・ムーン(リプライズ)」

◎バンコク―――1978年10月
 キムの真実を告げることができなかったジョンは、
クリスとエレンにどうしようもない状況について語る。
一方、人を信じることをしないエンジニアは、クリスのホテルを探しあて、そして、キムに伝える。
一刻も待てないキムは、バンコクの街をクリスを目指して走る。不幸なすれ違いの始まりだった。
ジョンとクリスもキムに会いに街へ出て行く。キムがクリスの部屋を訪れる。
そこにいたのは、一人のアメリカの女性エレンであった。
はじめて、キムはクリスが結婚していることを知る。
「嘘だと言って」「彼には、新しい人生が必要だった」
深い絶望の縁で、キムは永遠の夢であるタムをアメリカへ連れて帰ってくれと願う。
「二人が暮らして行けるだけの援助はするが、それ以上のことはできない」と否定するエレン。
そしてタムにはキムが必要であり、クリスと自分にとっては
自分たち自身の子が欲しいと望んでいることをエレンは主張する。
キムは狂ったように、タムを連れ帰るよう懇願して、
それがかなわぬと知ると今夜クリスが自分に会いにくることを要求して、部屋を走り出る。
「キムとエレン」
 重い心に沈むエレン、クリスの心の中の閉じた部分にいるキム、
お互いに憎しみはないが、愛する人を失いたくない二人の女の戦いだったのだ。
「今、彼女にあった」
 ホテルに帰ってきたジョンとクリスは、エレンの話に驚く。
クリスはすべてをエレンに話すときがきたことを知る。そして、クリスは告白する。
自分の心に閉じた部分が奔流のように流れ出す。
「エレンとクリス」
何もかもが狂っているベトナムで、彼女だけが真実であり、
彼女の目を透かしてみた真実に自分も苦しんだこと。
彼女を救い守りたい、なぜなら自分はアメリカ人だ、
正義を守らねば、でもみんなと同じように自分は失敗した。
狂ったベトナムから戻り、新しい生活を始めるためにエレンが必要であり、今でもそうであること。
 クリスとエレンは、ジョンの反対にもかかわらずキムに会いに行く。
タムをバンコクのアメリカン・スクールに通わせて、できるかぎりの援助をすると約束するために。
しかし、それは何の解決にならないことをジョンは知っている。
「ペーパードラゴン」
 表では、いよいよ思い描いていた渡米の日が近づいていたことを喜び、エンジニアが歌っている。
「アメリカン・ドリーム」
フランス人との混血人として生まれ、ごみ箱の中から這い上がるように、生きてきた自分の人生。
キャデラックを乗りまわし、すべての夢がかなうアメリカの生活、
それはまさしく、「アメリカンドリーム」。
 タムに晴れ着を着せて、両親の写真の前に手を合わせキムが語りかける。
キムの心にはタムをアメリカへ、クリスのもとに委ねるしかない。
そのためにとるべき手段を、キムは決めていた。
「お前がどんなに遠くに行ったとしても、私はいつもお前の側にいる。
今度は、お前が父親の愛を知る番。最後にもう一度私の顔をみて、この顔を忘れないで、
今、私がなぜこの世に生まれてきたかを知ったの。
お前には大きな明日がある。なりたいものになりなさい。
天が許すものなら、何にでも。お前には、大きなチャンスがある。
そのために、私はお前にすべてをあげよう。私がもっているすべてのものを……」
「小さな神」
 エンジニアに連れられて、クリスたちがやってくる。
そして、キムは自分の取るべき最良の手段を用いる。
それは、タムとクリスに永遠の別れを告げること……。
愛が深いがゆえに、愛する者のために、キムは彼らと永久に別れる手段を取る。
キムは、クリスが残していった拳銃をそっと抱きしめ、カーテンのかげに消えた……。
 これは、戦争が引き起こしたいくつもの悲劇のうちのひとつの究極の愛の姿である。

第二幕(完)
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